不動産屋で働く人たち用、SOS相談フォームから↓のようなお問い合わせをいただきました。
ちょっとマジメに応えてみようと思います。
あ、フォローしきれていない点があったらコメント欄で補足してもらえるととっても有難いですw 宅建士に詳しい人、ご協力ください(^_^)v
突然失礼いたします。
現在、宅建士の資格取得を目指している方を応援するために、宅建士の仕事を多くの人に知ってもらえるようなパンフレット等を作成しようと考えている者です。
私自身、不動産業界で働いている訳ではありませんので、知識が乏しいのですが、ぜひとも不動産業界経験者であります管理人様にお聞きしたいことがありご連絡致しました。
宅建士の資格を取得することで、不動産屋で働く際に、1日の業務内容等は資格を持っていない人と大幅に変わることがありますでしょうか。
また、大まかでよろしいので、不動産屋で働く宅建士の1日のスケジュール例を教えていただけますでしょうか。(1日の仕事内容がどのように進むのか知りたいためです。)こちらは、宅建士の資格を持っていない方と同様なスケジュールでしたら、不動産屋で働く方のタイムスケジュールなるものを教えていただきたいです。
お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
(管理人のリョウタからの返信)
宅建士の資格取得を目指している方を応援するためのパンフレットですか…、僕の意見を聞いてもあまり参考にならないような気もしますが…(;^ω^)
色々な方の意見を聞かれた方がいいと思いますよ、と事前にお断りした上で僕個人的な「宅建士の業務内容」についてお答えしますね。
宅建士の資格を持っていない人と持っている人では業務内容が大きく変わるか?というご質問をいただいてますが、業務内容についてはほとんど変わらないと思います。
ご存じの通り、宅建士は業務独占資格で「重要事項の説明」「重要事項説明書への記名押印」「契約書への記名押印」の3点は宅建士でなければ行うことができない業務です。
ただ、どれも業務に占める時間的な割合はほぼ僅かなもので、宅建士の方も資格を持っていない方と同様、日中は営業周りに出掛けることになります。
ごくごく稀に契約書の読み合わせをするためだけの求人を出している会社がありますが、そういった求人の場合だと朝から閉店時間まで契約書の説明に終始することになると思います。
賃貸仲介と売買仲介では営業対象となる方が全く別物ですが以下のようなスケジュールで働かれていると思いますね。
《賃貸仲介》
9:00 出社(朝礼)
・オーナー周り
・新しく募集のかかった物件の写真撮影
・管理物件の見回りや清掃
・来店されたお客様の対応や案内
19:00 メールや電話にて来店のアポイントを組む。
契約書類の作成、広告(店頭、WEB)の刷新。
業務が終わり次第退社 大体21時頃(?)
※土日祝日はアポイントを組みやすいので案内に出ずっぱりになります。
契約は自分が対応する会社もあれば、専門の人に任せる会社もあると思います。
《売買仲介》
9:00 出社(朝礼)
・お客様(購入希望)のお宅訪問
・オーナー(売却希望)のお宅訪問
・建売住宅業者を訪問
・リフォーム会社を訪問
・新しく売りに出た物件の写真撮影
・物件調査(契約書作成のため)
18:00 メールや電話にて案内のアポイントを組む。
契約書類の作成、広告(店頭、WEB)の刷新。
必要によっては顧客宅訪問、チラシ撒き
業務が終わり次第退社 大体21時頃(?)
※土日祝日は案内やオープンハウスのように物件現地に立っていることが多いです。
契約は通常は自分が対応することになると思います。
【まとめ】
不動産仲介は売上数字命なので宅建士の資格を蔑ろにしている会社もあります。
営業マンは数字さえ作れれば資格がなくとも良い、まずは数字を作れ的な(;^ω^)
確かに押しが強くて、人の考えていることを察することに長けている人は宅建士という資格を持っていなくともバンバン契約を獲ったりしますが、不動産という高額な商品を扱う以上、顧客は宅建士の資格を営業マンが持っていることは高確率で望むことだと思います。
実際に「宅建を持ってますか?」と聞かれることも多いですしね。
物件調査や契約書類作成などの業務に責任を持たなければならないという意味では宅建士の資格を持っているのと持っていないのとでは大違いです。
そして、ほぼ全ての不動産会社で宅建士が不足しています。
これから不動産に関連する仕事を行うのであれば宅建士は取得して当たり前だと思っていて欲しいですね。