2016年になって最初に買った本は不動産実務の本でした!と先日報告しました。
《参考》不動産実務に関するこんな本が売れてるんだって! http://fudousan-tensyoku.jp.net/?p=3113
届きましたよ~、「2時間で丸わかり不動産の基本を学ぶ」
今回はこの本のかんたんな感想と、僕のブログを見てくれてる人の勉強家振りと以前の職場でのスター営業マンの話をしたいと思います。
目次
不動産の基本を学ぶ 著者:畑中学の感想
内容が硬いっす(;^ω^) Amazonで買いましたからすぐに届いたのですがとっかかりにくくて1週間ほどしてからやっと読み始めました(苦笑)
著者の畑中さんとしては不動産業・建設業の新人さん、不動産に投資したい人・大家さん、銀行員に向けて書いたと言ってますが、かなり硬い内容っス。
僕的にはこの本は売買仲介で働こうと考えている人向きと思いました。
もうちょっと詳しく書きますね。この本の表紙の裏には不動産の仕事で本当に大切なのは、情報力や話術ではありません。知識やスキルという「土台」から一緒に作りましょう。という言葉があります。この本で目指しているものが、この文に集約されてます。
僕が実際に売買仲介の現場で感じたこと
僕も2年弱という短い期間ではありますが売買仲介で働いていたことがあります。賃貸仲介を5年くらい経験したあとで売買仲介に挑んだのですが、仕事としてはまるで別物でした。
宅建はすでに持ってましたが、物件調査は何処に行って何を調べてくればいいか分かりませんでしたし、税金についてもチンプンカンプン。ローンについてもそこまで詳しいわけでなく、ローン担当者から聞いた話をなんとなく記憶しているぐらいで不動産のプロとはとてもじゃないけど言えませんでした。
給料を貰っている以上は不動産のプロであるべし!分からないことがあったら自分で調べるべし!知ってそうな人に聞くべし!という気持ちぐらいは持ってましたが、「何のために調査するのか?」「ここを見逃すと後々どんなヤバいことが起きるのか?」「今まで遭遇したこんなトラブル例!」みたいなことを話してくれる人がいなかったんですよね。
僕がいた会社はとりあえず買付取ってこいや~という雰囲気しかありませんでした。著者の畑中さんが言う知識やスキルという土台は皆無(;^ω^) 僕が売買仲介として働いていたときから5年ほど経ちましたが今もその会社が残っているかと言いますと… 事実上売買仲介部門は崩壊してます。もちろん数え切れないほど修羅場をくぐってきた社長と専務がいますので売買仲介もできますが、この二人の他にそこで働く人間がいません。
売買仲介は知識とスキルなくして出来る仕事ではないはずなのに、その土台を作り上げることなく数字を残すことだけがお前の使命だ!と言わんばかりに厳しい世界に放っぽり出されるのが現実。。。 ごくごく稀に知識やスキルを優しく丁寧に分かりやすく教えてくれる天国のような職場があるかもしれませんが、僕が思うに売買仲介の営業マンのほとんどは職人気質というか感覚で仕事をしてますし、後輩に丁寧に仕事を教えられるような人はいません。むしろ熱いお客さんが来たら、後輩を押しのけて成約を狙いに行っちゃうような人たちばかりです。こんな世界で新人が育つわけがないんですよ。小っちゃな会社はほぼそんな感じでしょうし、いっつも求人しているようなデカい売買仲介の会社もそんな感じでしょうね。
手取り足取り教えてくれるような環境ではない、全く。 これが売買仲介の現実です。
不動産の基本を学ぶという本の効能
以前、僕が売買仲介で働いていたときに持っておきたかったですね、この本は。今の仕事では正直必要としている内容ではないです。
「何のために調査するのか?」「ここを見逃すと後々どんなヤバいことが起きるのか?」「今まで遭遇したこんなトラブル例!」を優しい言葉で教えてくれているのがこの本です。物件調査とかこの本を鞄の中に入れてやれば、2~3ヶ月でかなり詳しくなれると思います。少なくとも何でこういうことを調べないといけないのかということを他人にかんたんな言葉で説明することができるようになると思います。凄い大事なことだと思いますが、それができる売買仲介営業マンはほとんどいないのが現実です。
なので繰り返しになりますが、優しく教えてくれる先輩がいないかもしれませんので、そういうときはこの本から基本を教えてもらいましょう。
僕が働いていたときも畑中さんのような先輩がいたら、まだ売買仲介として働いていたかもしれません。社内で物件情報の囲い込み、必要としている人がいるのに営業マン同士、手を差し伸べることがない…なんてくだらない職場だったので僕はもう二度と売買仲介はやりたくないですけど。
このブログを見てくれる人の勉強家振りについて
正直僕が今年、何の本を買ったとかどうでもいい話じゃないですか。それなのに真剣に見てくれて、本当にありがとうございます。
先日の記事から「2時間で丸わかり不動産の基本を学ぶ」を買ってくれた人が今現在で2人いることを知り、僕としては何て勉強家な人たちなんだ…と感動しています。それだけ危機意識を持っているってことなんでしょうね。 上にも書きましたがこの本は売買仲介として働く人用の本です。
建設業の新人、不動産に投資したい人、大家さん、銀行員にはちょっと訳が分からない内容だと思います。それぐらい売買仲介に特化した内容です。感覚で仕事をしている人たちばかりできちんとした言葉で説明をしてくれる人が周りにいないという方は買って損はない本だと思います。
なんか、僕がポロっと興味本位で買った本を、手に取ってくださる人がいるということに気付き、僕自身発言に気を付けないといけないなぁと身が引き締まる思いがしました。なのであんまりネガティブなことや役に立たないようなことは書かないように気を付けますね(;^ω^)
以前の職場でのスター営業マンと読書の話
僕が営業マンとして生きる限り、この人には一生勝てないなぁ~と思う人が以前僕が働いていた職場にいました。
決して教えるのが上手い人ではなく、やって覚えろ、尻ぬぐいは俺がしてやる、って感じの人でモロに感覚で仕事をしているような人だったのですが、意外にも読書もするようで、僕とその人はときどき最近どんな本を読みました…なんて話をしたことを覚えています。
で、今も鮮烈に覚えてます。
この二冊をその人も必死で読んだ…と言ってまして、あぁ、この人にも本を読んで必死に勉強していた時期があったんだ…と変な感銘を受けたことがあります。
誰も教えてくれなきゃ自分でやるしかないっすよね。僕もこの2冊買った記憶はあるのですがちょっと探したんですが見つからない…、どこやったっけ…(^^; でも、本当に思ったんですが、教えてくれる先輩がいないなら本とかから学ぶしかないですよね。自分がこれから働こうとしている職場に教え上手な人がいる可能性なんて超低いっすよ(;^ω^)
車の免許みたいに2週間とか3週間とか売買仲介研修所みたいなところに詰め込まれて、そこで不動産取引の基礎をみっちり叩き込まれるような仕組みがあってもいいと思うんだよなぁ。高い手数料貰うんだからプロとしてそれぐらいの研修制度はあって然るべきでしょ。
情報力や話術のみに意識を傾けて、本当の不動産のプロと言える人たちはどれぐらいいるのかな?ってことに凄く疑問を持ちます。売上数字に追われ過ぎていて、大事な何か、土台となるものが欠けている人たちばかりのように思います。
まぁ、売買仲介の道からドロップアウトした僕がこんなことを言うのはたんなる負け犬の遠吠えですけどね(~_~;)