この前、知人から不動産屋で働くつもりはないんだけど素人が宅建を取るメリットがあるかなぁと質問されました。
どうやら不動産を相続するらしく、今後大家業をすることになりそうだから…ということで僕に質問をしてきたようです。では、現役の不動産屋として真面目に答えましょう。
不動産に関係する資格の代表「宅建」
不動産業界の代表的な資格と言えば宅建です。このことについては誰も異論はないと思います。当然僕もありません。
が、しかし不動産屋に勤めるつもりがない素人に宅建を取るメリットがあるか?と問われると正直それほどのメリットはないんじゃない?というのが僕の率直な意見です。
宅建は難関資格とまでは言いませんが、そこそこ勉強時間を要します。資格取得に熱心という姿勢は悪くはないと思いますが労力に見合う分のメリットがあるかどうか、自分の生活や仕事と照らして考えた上で挑んだ方がいいのかなと思います。
不動産に関係ない業界で働いており、将来的に大家業を受け継ぐことになりそうな知人が宅建を取得することで得られるメリットについてはこう考えました。
不動産屋になめられない
かつて僕が宅建を持っていなかったとき、たまたまお客さんとして来た公務員のお姉さんが身分証明として宅建主任者証(宅建士証)を提示してきて身が引き締まる思いがしました。
不動産業界で働いている人でも宅建資格を持っていない人は沢山います。そういう意味で素人だと思ってた人が宅建を持っていたりするとビックリしますね(^_^;)
不動産屋になめられたくないなら宅建は使えると思います(笑)
多少、大家業の勉強になる
最短で大家業の勉強をする方法と比べると宅建の勉強は大分遠回りだと思います。
大家業の勉強の近道は実際に問題に突き当たったときに親身になって考えてくれる人に相談することだと思いますので、賃貸経営に関係ない分野の話も割と多い宅建は(未来の)大家さんに取って必須ではないと思います。
大家業の勉強のために宅建の勉強をするんだったら賃貸経営不動産管理士の方がまだ適してるんじゃないかと…。
宅建は持ってて損はない資格ですが、不動産業界で働くつもりがない友人には勉強時間に見合うだけのメリットがないように思いました。例え、大家業を受け継ぐとしても…。
やっぱり宅建は不動産業界で働いてこそ効果を発揮する。
僕に相談してきた知人にもし不動産屋で働くつもりがあるならば、「いいじゃん、いいじゃん!」と宅建取得の背中を押しましたが、今後も不動産屋で働くつもりはないと宣言されてしまったので言葉で説明できるメリットは75%くらい無くなりましたよね(苦笑)
営業の経験があって、宅建を持ってると売買仲介の最大手、三井不動産リアルティからも度々スカウトが届きます。内容は「宅建資格をお持ちのあなただけに特別なオファー」です。
(参考)http://fudousan-tensyoku.jp.net/?p=924
業界最大手でも未経験で無資格の人間を入社させたあとにじっくり育てようというつもりはないんでしょうね。
ということで不動産業界で生きていくつもりならば通行手形として宅建は大いに活躍します。でも不動産業界で働くつもりが1mmもないならば合格証もただの紙切れでしかありません。
まぁ、勉強なり費やした時間であったり、合格率が16~17%ほどの試験に受かったという自信は得られるかもしれませんが、僕は不動産屋で働くつもりがない人にまで宅建を取りなよ~とすすめようとは思いませんね。
以上。
知人へ参考になったかな?(^_^;)
宅建もそろそろ追い込み時期ですね。まだ諦める時期ではないですよ、っていうか諦めてないですよね😅
直前にどこまで詰め込めるか、最後の一踏ん張りで6点アップを目指しましょう。