僕が以前働いていた会社は規模が小さい会社だった。正社員雇用ではあったが健康診断はなし、税務署にいって自分で確定申告をしないといけない、退職金制度がない、全然休めないということで個人事業主たちの集まりのような組織であった。おそらく小さい不動産会社はどこもこんな感じだろう。
一方、僕が今働く会社は従業員数が1000名くらいのボチボチな会社なのである。健康診断はある、会社経由で保険に入っていればそれらの控除含めて全て手続きをしてくれる、有給休暇も比較的取りやすい。保養所も全国にあるし、財形貯蓄制度もある。給料だけが残念かな、高いとは言えないわけだが世間一般的に見て決して悪い会社ではない。むしろ良い会社に属するだろう。
で、この前、面接に行ってあちらの部長さんに言われたわけですわ。
「このね、前職というか前の会社を辞めてうちに来るというなら理解できるよ。でもな、今の会社を辞めるのはもったいなくない?だって正社員になるの苦労したんでしょ?」
この話、僕が転職しようかどうか迷っていることを打ち明けることができる身内、友人に伝えると皆一様に「分かる。」と言ってくる(^^;; この前の「上じゃない。下を見るべき時代」でも書いたけど、今働いてるところって捨てるには惜しい職場なんですよね。不満は勿論あるけど、みんな良くしてくれるし俺の居場所があるしね。
前の会社みたいに個人事業主みたいな何も守ってもらえてない名ばかりの正社員もあれば、今の会社みたいに辞めるのは勿体ないよと言われる正社員もある。同じ正社員ではあるけれど、それは捨てていいものと捨てちゃまずいもの、2つに分かれると思う。とりあえず、今の職場は安易に捨てちゃあいかん会社に属するのは間違いない。今の日本、これからの日本、そういう会社に勤めることが出来ていることの恵まれ感はますます大きくなっていくものと思われる。
うむ、安易に辞めるとか転職するとか言っちゃいけないな。今の俺の待遇に感謝する気持ちは忘れないようにしよう。ますます悩ましい。